青汁って効果あるの?本当のところを解説してみる!

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青汁 効果

みなさん、こんにちは!

『青汁』といえば、以前は野菜不足を補い、健康に良い飲料として売られていましたが、現在では『ダイエットにいい』『コレステロールや血圧を下げる』などの色々な効果をうたってドラッグストアやテレビショッピング、インターネットを介して販売されています。

粉末や液状、サプリメント状の製品が出回っており、見かけたことがあると思います。

青汁とは、主に大麦若葉やケール、アシタバ、モロヘイヤ、クロレラなどの緑色の葉野菜を細かくくだき、汁をしぼって作られた製品をさし、葉野菜のみの製品、果物または他の成分を加えた製品などがあります。

ダイエット効果や野菜不足の解消が期待されているようですが、一方で、製品の利用によって体調不良を起こしたという報告もあります。

そこで青汁の効果・安全性・注意点について解説します。

青汁は効果があるのか?

青汁って効果あるの?

青汁は、一般に『ダイエットによい』『コレステロールや血圧を下げる』などとうたわれています。

特定保健用食品 (以下、トクホ) として『お通じが気になる方に』『コレステロールが気になる方に』などと表示した製品が販売されていますが、これらは製品単位で有効性と安全性が確認されています。

青汁は機能性表示食品としても販売されていますが、青汁とは関係のない成分を加えている場合も多く、青汁そのものの効果というわけではない場合もあります。

また、こうした青汁製品がどのように効くかは、摂取する人の体の具合や、体質、食・生活習慣、製品の形態などによって異なります。

一方、個別製品ではなく『青汁』の効果について調べたところ、よく言われるような『ダイエットによい』『コレステロールや血圧を下げる』に関する効果を検討した報告は1つも見当たりませんでした。

青汁は、単一の素材を原料としたものや複数の素材を混合したものなど、個々の製品によって原材料や含有成分等が異なるため、有効性は製品によって異なります。

また、野菜不足解消の目的で青汁を摂る方が多いようですが、青汁 (ケール青汁1回分) に含まれるビタミンやミネラルは生のケールで約10~20 gに相当する量。

少し足りない野菜を補うには良いかもしれませんが、野菜不足を解消するとまではいかないようです。

野菜には食事のカサを増して過食を防いだり便通を整えたりする役割もあります。野菜不足の食事は、言い換えると油や糖の多い食事となっている可能性があります。

『野菜不足かな?』と思ったら、まずは日ごろの食事を見直してみましょう。

青汁が効果あるその理由!

青汁の効果

青汁製品の口コミを見ると、『これを飲んで1ヶ月で○○kg減量!』など体験談が目につきます。

しかし、体重の変化はエネルギーの摂取量と消費量のバランスの結果です。

減量のためには、エネルギー消費量が摂取量を上回るように食事や運動に気を配る必要があります。

つまり、食べ過ぎや運動不足といった生活習慣を正すことなく、青汁を摂取するだけで減量効果が得られることはありません。

『青汁を飲んで痩せた』という体験談が事実であったとしても、その裏には『 食事を減らして、活動的な生活の中で、青汁も飲んでいたら痩せた』というように、重要な情報が隠れていることがあります。

また、個人の体験談は科学的な根拠に基づいたものではなく、極端な例が強調されている可能性もあります。『飲むだけで簡単に、2週間でマイナス5キロ』など劇的な効果を言う情報はうのみにせず、冷静に判断しましょう。

なお、青汁の原料に含まれる成分によって、脂肪燃焼やむくみの改善効果が得られると宣伝されることもありますが、現時点で青汁やケール、アシタバ、大麦若葉などによって脂肪燃焼効果やむくみ解消などの効果が得られるという十分な根拠は見当たりません。

ビタミンKとワルファリンの効果は?

青汁の効果

ビタミンKの目安量は、成人で1日150μg/日とされています。

青汁の素材としてよく使われている緑色野菜はビタミンKを多く含みます。例えば、ケールは100g中に210μg、アシタバは500μg、モロヘイヤは640μgのビタミンKを含みます。

これらの原材料を濃縮した青汁は、ビタミンKを多量に含有しています。日本で市販されている青汁製品は、1日の摂取目安量に20~380μgのビタミンKを含有し、青汁だけで日本人の目安量の2倍以上の摂取につながるおそれがあります。

ビタミンKには、血液を固める働きがあり、一方、ワルファリンは、このビタミンKのはたらきをおさえて血のかたまりができるのを防ぐ薬です。

通常、心筋梗塞や脳血栓症の治療や予防のために使用され、ワルファリンを服用中にビタミンKを多量に摂取すると、薬のききめが悪くなります。

ワルファリンを服用中の方は、青汁製品の利用を避けましょう。

青汁の注意するポイント!

青汁の効果

青汁は、個々の製品によって原材料、含有成分などが異なるため、安全性は製品によって異なります。

青汁の安全性について調べてみると、青汁を摂取した人の2.4%で便秘や軟便などの体調不良が起こったという報告があります。

また、薬物アレルギー性の肝障害を生じたという事例や、多量摂取により高カリウム血症を生じ、低血圧や徐脈を認めた事例などもあります。

そのほか、青汁にはセリ科、アブラナ科の野菜などアレルギーの原因となる原材料が使用されているので、体質によっては体調不良を起こす場合があります。

また、青汁はビタミンKを豊富に含むことから、ワルファリンという血管の中に血のかたまりができるのを防ぐ薬を服用している場合、青汁を摂取すると薬のききめが弱くなる可能性があるため、青汁の摂取を避けることが望ましいとされています。

自家製野菜ジュースの効果と気を付けるポイント!

青汁の効果

ほうれん草やパセリなど、シュウ酸を多く含む緑黄色野菜から作った自家製ジュースだけを食事の代わりに多量に摂取し、腎障害を発症した報告があります。

腎臓の機能が弱っている方や高齢者は腎臓が疲れて働きが悪くなるため、特に注意が必要です。

シュウ酸と尿路結石症

尿中に排泄されるシュウ酸は尿路結石症が発生するリスクを高める原因のひとつであり、その約70%は食事由来と考えられています。

よって、尿路結石症の患者は再発防止として、シュウ酸を多く含む飲食物の大量摂取は控えたり、ほうれん草をゆでてシュウ酸の量を減らしたり、尿中へ排出されるシュウ酸の量が増えないようにカルシウムを適切に摂る、などの工夫が必要です。

しかし、ほうれん草などの葉野菜は栄養価の高いものが多いので、尿路結石症患者はこの点にも注意しつつ、再発予防の観点で食習慣や調理の仕方を工夫したりすることで、食事から適切に野菜を摂ることが勧められています 。

まとめ

今回は青汁の効果について解説してみました。

飲み方次第で効果を得ることができるので、規則正しい生活と共に飲むと良いですね。

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