わきがは優性遺伝すると言われています。優性遺伝とは優れているものが遺伝するという意味ではなく、次世代に表れやすいという意味です。
ここではわきがの遺伝について検証していきます。
ワキガが子供に遺伝する確率はどのくらい?
1:両親がワキガであるとき
この場合はほぼ確実にわきがは遺伝します。
確率でいうと80%以上と言われています。
2:両親の一方がワキガであるとき
この場合は確率で言うと半分半分、確率50%ということになります。
3:両親ともワキガではないとき
この場合はワキガになりません。
このわきがにおける、優性遺伝について以下で説明してみましょう!
ワキガが遺伝する優性遺伝とは?
わかりやすく、母親の遺伝子を「○」、父親の遺伝子を「×」と表してみます。
この場合、遺伝子の組み合わせは「○、○」、「○、×」、「×、×」の3種類になります。
この遺伝の組み合わせでいくと、なんとなくですが「○、×」がの遺伝子の子どもが産まれてきそうですよね?
平等というかそれぞれの遺伝子を半分半分受け継いできて産まれてくるような気がしませんか?
ところが、多くの場合はどちらかに偏って遺伝します。
これを優性遺伝と言います。「○、○」か「×、×」のどちらかになるのです。このことから、どちらか一方の親がワキガの場合、50%の確率でワキガになります。
親の遺伝でワキガだと悩んでも、ご自身がワキガでこどもにも遺伝するのではないかと悩むかもしれません。
しかし、遺伝です。悩んでも仕方がありません。もしワキガだったとしても悲観的にならないでください。
ワキガが遺伝したら手術するべき?
結論から言うと、手術はしないほうがいいと思います。
ワキガの手術に関して、どこの手術対応施設でも、今後全く心配がなくなるとでも謳っているようなところが多いです。
しかし、実際はかなり強いワキガ体質の人は、一度臭いがないようになっても数年後、ワキガになることが多々あります。
高い手術代、そして痛い思い、つらい思いをしてもまたワキガになってしまうことがあるのです。
手術痕も残るわけですし、つらいですよね。これはどんなに熟練の医師でもワキガ体質の元であるアポクリン腺をすべて取り除けるということではないということ、かなり強いワキガの人は再度、アポクリン腺が再生することがあり、いわゆる再発となるわけです。
確かに成功すれば、かなり臭いは薄くなったり、無くなったりすることがあるので、最終手段としては考えてもいいかもしれませんが、焦って手術することはないです。
ワキガが遺伝しない方法はあるの?
この結論も即答でお答えしますが、ありません。
だって、遺伝ですよ?ワキガって優性遺伝なんですよ。遺伝ということは両親の遺伝子を受け継ぐんですよね?
もちろん、遠い将来、遺伝子組み換え食品のように遺伝子を操作することができるかもしれません。
そうなれば、遺伝をしない方法というものは存在することになるでしょう。
でも現状はそうはいきません。遺伝ですから、それを受け止めましょう。
そして、その現状から目を背けず、どうすれば、強い臭いを発することがなくなり、回りの人から気がつかれなくなかという方法を追求していった方が良いです。
まず、一般的に以下のようなことが書かれています。
食事について気を付けたほうがいい。(脂性植物を避けたほうがいい)よく脂っこいものはワキガに悪いので避けましょう!と書籍、WEB上に書かれています。
これも間違えではないと感じます。ただ、即効性はありません。
生活にも気を付けたほうがいい(タバコなどを吸わないほうがいい)
あなたは電車等でワキガの臭いとタバコの残り香の臭いと入り混じった臭いを嗅いだことはありませんか?
ただでさえワキガの臭いで悩んでいるのにさらにタバコの臭いで冗長させたいですか?
これは気を付けたほうがいいですね。
また、タバコに含まれるニコチン、これが中枢神経を刺激するんですね。
そうするとエクリン腺がが刺激され一般的な汗を多くかくようになります。
その汗がワキガ体質のアポクリン腺から出る汗を皮膚の常在菌の温床となり、アポクリン腺の汗を細菌分解するので、より臭いがきつくなるのです。ワキガのにおいをより強いものにしかねません。
運動してより汗をかいた方が良いエクリン腺からの汗を増やすことで、不衛生なままにすると余計ワキガの臭いを強くさせます。
確かに運動不足でエクリン腺よりでる汗に老廃物が混じることによる汗臭が強くなることはありますし、間違えではないでしょう。
ただ、ワキガ体質やワキガ臭を根本的に解決するわけではありません。
そもそも、ワキガ体質は遺伝なのですから・・・。
マメにシャワーを浴びる(そんな暇は一般的にないでしょうから、汗拭きシートなどで拭く)
マメにシャワーを浴びるのは良いことですが、それほど頻繁にシャワーを浴びれる人ってどれくらいいるでしょう?なかなかいないですよね?
実は、汗拭きシートなどで拭くことは良くないんです!!
汗拭きシートはアルコール分が含まれており、肌を乾燥させます。これはワキガに対しては良くないのです。
なぜ、肌の乾燥が良くないのか?これは人間の防衛本能と同様で肌が乾燥することにより、わきの肌は守ろうとして汗や皮脂を出そうとします。それが、常在菌の細菌分解により臭いを強くさせてしまうのです。
やはり、それで完全に遺伝によるワキガ体質、臭いが解消されるかというとそういうわけではないのです。
遺伝してもあきらめないで対策を!まとめ
ワキガとは臭いに敏感な日本人にとっては嫌な臭いのひとつでしょう。
日本人は人口の10%程度しかワキガ体質の人はいないとされています。
そのことから、遺伝によるワキガになる人も少ないので、より少数派として毛嫌いされるのでしょう。
では欧米諸国はどうなのでしょうか?
諸外国の方々は70%~100%がワキガなんだそうです。
そう、ほぼワキガの国々の方は体臭としてとらえ、それをセルフコントロールしているようです。
デオドラントなどでコントロールしており、「ワキガ」という概念がないので、手術目的で病院に行くことはないそうです。
70%~100%の人が遺伝的にワキガなんですからそうでしょうね。
そんな国々の人はワキガを遺伝だからと言って諦めていませんよね?
日本人の場合は人口の10%程度しかワキガ体質の人はいないというから、なにかとても肩身の狭い思いをしますよね。
でも大多数がワキガなり体臭という国々の人は肩身の狭い思いもしていないし、諦めてませんよね。
体臭を抑えるデオドラント剤や制汗剤などで色々と努力しているわけです。
日本人には日本人に合った体臭コントロールのクリーム、デオドラント剤があるのでそれを試してみることです。
ただし、あまり焦らないこと!これが重要です。色々と試してみることをお勧めします。
同じような成分を使用しているワキガ専用クリームなどたくさんありますが、それでも自分に合うものと合わないものがある。ということは理解してすこし気長に試してみてください。