青色申告では複式簿記で記載することが必須条件になります。
でも、その複式簿記の中でどのように扱えばいいのか?わからない勘定科目ってありますよね。
しょっちゅう使うわけでもないし・・・。
私が困った経験があるよくわからない勘定科目について解説してみます。
個人事業主の借り入れの扱い方
事業用に借りたお金の経理処理について。
個人事業を始めるにあたり運転資金や設備等を購入するのに銀行などから借り入れを行いケースもあります。 その場合に借りたお金は、『負債』として計上します。
また、毎月返済していく中で、利息も支払いますが、この利息は支払利息として経費にできます。 元本は『負債』で利息は『経費』です。
また、設備投資で機械などを購入したり、社用車を購入した場合は、『未払金』として処理します。 『借入金』と間違えないようにする必要があります。
事業主貸と事業主借の違いは?
個人事業主は事業用の財布と個人用の財布を使い分けることが望ましいですが、そうでない場合は多々あります。 (* ̄∇ ̄*)エヘヘ
個人の財布から事業用の支払いをしたときや、その逆の時も勘定科目に『事業主貸』『事業主借』などを使います。
事業主貸とは
個人のお金で支払うべきケースを事業用のお金で支払ったケースが該当します。事業主が個人に貸していると考えます。
事業主借とは
事業のお金で支払うべきところを、個人のお金で支払ったケースで使います。事業主が個人から借りていると考えます。
事業用の通帳に銀行から利息があった場合や、税金の還付や保険の解約に伴う返戻金が会った場合は、事業とは関係ないので『事業主借』を勘定科目して処理します。
会議費と接待交際費の違いと使い分け
接待交際費や会議費は経費になの?
というのは、いつの時代も疑問に思うことです。
(・∀・。)(-∀-。)(・∀・。)(-∀-。)ぅんぅん
接待交際費とは
『接待交際費』は、取引先の担当者とお店で打ち合わせをした場合は『接待交際費』として経費計上できます。
喫茶店を利用した場合は『会議費』になります。お弁当やお菓子も『会議費』になります。
難しいのは家族(青色専従者)と外食をした場合です。
その外食をしたときに仕事上の打ち合わせをしたのか?仕事上の必要性が本当にあるのか?、ということが重要になります。
あとで税務調査が入った時に証明できるように、議事録を残しておくといいでしょう。『いつ・誰と・どこで・どのような内容の会議をしたか』を記録しておきます。
接待交際費の例
接待交際費として計上できるもの
- 取引先へのお中元・お歳暮
- 取引先への慶弔費
- 運転手に支払うチップ
- 情報提供に伴う謝礼金
福利厚生費として計上できるもの
- 社員旅行
- 慶弔費
- 残業した時の食事代
- 忘年会
クレジットカードで支払った場合の勘定科目は?
クレジットカードを使って経費を支払った場合は、貸方に『未払金』でその都度処理します。
そして普通預金口座から引き落とされた時に、借方に『未払金』で合計金額を処理します。
これが複式簿記の原則のやり方になります。
しかし、会計には『重要性の原則』という考え方があり、金額的に重要でない場合は、簡便的に処理してもよいのです。
クレジットカードを使った都度に経費計上して行います。『会計上の現金主義』という考え方です。 (未払金で処理しないで現金で支払ったように処理します)
ETCカードを利用して高速道路の通行料を払った場合も同じようになります。
また、電子マネーを利用した場合も同じで、実際に使用した時に事業用の支出のみ経費に計上できます。
例えば5千円をチャージしたとして、チャージしただけではお金を移動させただけなので経費にはできません。 電車などに乗って旅費交通費として発生した時に経費計上できます。
ただし、事業用専用で事業以外に使わないケースは、チャージした時に経費計上しても問題ありません。
領収書を忘れずに発行しておきましょう。 それと、12月31日の年末の時点でチャージした金額の未使用分があったら、その金額を経費から差し引く処理をしなくてはいけません。